岡部公認会計士事務所

鳥取県の財政的援助団体等監査の指摘事項です。補助対象人件費の算定誤り等に関する指摘です。

『平成26年度実施分』（監査対象期間：平成25年度）

学校法人A（幼稚園）

【指摘事項】補助金の実績報告書について

鳥取県子育て支援活動・預かり保育推進事業補助金について、誤った算定基準額を記載した実績報告書を提出し、補助金を過大に受領していた。

・過大受領額：370,000円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（単位：円）

・概要説明：預かり保育推進事業の保育の補助対象人件費等の算定に次の誤りがあった。

<主たる誤り>
(1)平日における預かり保育以外の勤務時間に係る人件費を計上していた。
(2)別事業（長期休業日等預かり保育推進事業）に計上している人件費の一部を重複して計上していた。
※預かり保育の事業は、通常の幼稚園の教育時間外に、保護者の希望に応じて教育活動を行うもので、次の２つの事業に区分して補助を行っている。

・不適正の原因：補助対象となる人件費等を誤認したため。

・指摘の考え方：実績報告書の内容が著しく不適当なもの（補助金の過大受領）

『平成25年度実施分』（監査対象期間：平成24年度）

学校法人B（幼稚園）

【指摘事項】補助金の実績報告額について

鳥取県子育て支援活動・預かり保育推進事業補助金について、誤った実績報告額を記載した実績報告書を提出し、補助金を過大に受領していた。
・過大受領額（県の過払い額）：276,000円

（返還内訳）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（単位：円）

・概要説明：学校法人Bは、当該補助金の実績報告書を実績額に基づいて作成して提出すべきところを、誤って交付決定の時点の額を記載した実績報告書を提出していた。

これについて所管課である子育て応援課は、この誤りに気付かずそのまま額の確定を行っていた。

この結果、県の補助金が過払いとなっていた。

なお、過払い額276,000円については、県に返還済みである。

（返還日：平成25年11月20日）

・不適正の原因：実績額の確認を行うことなく、実績報告していた。

・指摘の考え方：実績報告書の内容が著しく不適当なもの（補助金の過大受領）